Wednesday, September 12, 2018

彼岸花ってクローンなの?

日に日に涼しくなってまいりましたね。 雨の前日は少し蒸せますが雨が降ると涼しくなる、を繰り返して今後はどんどん涼しくなって行くと思います。
さてそういう季節が移ろうこの時期に田圃や畑の畦に赤く咲く花がこの彼岸花(曼珠沙華)です。

彼岸花には毒がある

中国からある目的のために持ってきた

この彼岸花は日本原産ではなく、中国からもたらされた花で、球根に毒を持つことから、田畑の畦や墓地をほじくる動物を避けるために導入されたのではないかと考えられます。
なので山の中の人気のない場所にも咲いてたりしますが、それはかつてそこに人が生活した痕跡かもしれません。 川の近くに咲くものは、洪水時に田畑が崩れた際に流れ着いて自生を始めたものと思われます。

無毒化できるらしいけど・・・

またこの球根の毒は水溶性なので、水にさらしておくと毒が水に流れ出て食用にできるらしいですが、どのようなさらし方をするのかわかりませんので、チャレンジはしないほうがいいかもしれません(^_^;) もし誤って食べると吐き気、下痢を引き起こし最悪中枢神経がやられて死に至るらしいので、くれぐれもご注意を・・・
これを食べないと餓死するという究極の状態の時は、チャレンジする価値はあるものと思われます。デンプンをたっぷり含んでいるので解毒さえすれば命はつないでくれそうですね。

さて表題のクローンについてですが

なんでクローンなの?

この彼岸花の種って見たことがありますか?
そうなんですこの植物は種ができないんですよ。原産地の中国では種をつける種類もあるそうですが、日本に持ち込まれる前から栽培品種化され種をつけなくなってるんです。
なので彼岸花は球根によって増えます。
球根やじゃがいも、自然薯のムカゴ、挿し木などは、元の植物の遺伝子をそのまま受け継ぎます。今どきのかっこいい言い方をするとクローンなんですよ。

しかも日本の彼岸花は全て同じ遺伝子

中国から彼岸花を持ち帰った場所や時期が偏ってたため、なんと全て同じ遺伝子の球根を持ち帰ったみたいです。
それが人から人へと伝わり日本全国に広がったので、日本の野山を飾る彼岸花は、全て同じ遺伝子なんですよ。

でも白い花をつける彼岸花とかも有るよ

きっと突然変異を起こし遺伝情報のどこかが少し変化してしまっていると思われるので、完璧に同一とみなせるのかは偉い学者さんに考えてもらいましょう。
また最近になって観賞用として別の遺伝子を持つ品種が導入されている可能性もあるので、厳密に全てとは言い切れませんが、ざっくりと そこらへんに咲いてる彼岸花は全部同じなんだな~っという感じでいいのかなと思います。 日本の住民は全て私 みたいな気持ち悪い状態ですね(笑)

そういえば地面から花だけ咲いてるよね・・・

彼岸花って地面からいきなり花だけ咲いています。
おい!葉っぱはどこへ行った!もしかして寄生植物で他から栄養もらってんのか!
と ご心配の方もおられるかもしれませんがご安心ください!
花が終わったら ちゃっかり葉っぱが地面から出てきます。ちょっと肉厚のニラみたいな葉っぱです。周りの植物が冬で枯れたのをいいことに、競争相手がいなくなってのびのびと日光を吸収するちゃっかりものです。
ニラや野蒜と葉っぱが似てるから食べないようにね・・・ひどい目に遭いますよ・・・

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